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ちっぽけな矢印の先にある国

そこに誰かがいる

ざぶざぶと小川のなかを歩いて

まだ、夏の日差しが影をつくっているとき

みつけた小さな泉

深いアンバーの透き通った

ざわざわと風に椿の枝が揺れて

傾きかけた日差しを避けて手をかざす

偶然であった女の子

あの泉のような瞳と笑顔に

景色がとけてゆくのを感じた

誰も知らないちいさな国に

ひとつの季節が生まれた

やがて観覧車のようにめぐり

いのちが輝きはじめた

by knazy | 2004-09-15 23:51 | あるアイのウタ  

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