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見えないものを見えるようにする

悠久の世界に生きる

見えないものを見えるようにするだけで良いんだと思っています。それは自在に編集できる地図でいつも同じではありません。まったくユングの曼陀羅もそういうものです。南方熊楠の曼陀羅はまだ十分検討していないので、直観で同じものだと思っています。

人が寝ている間に見ている夢も仮想現実であり、また別な世界にひとは生きています。インターネットとかゲームの問題は現実にありながら夢を見ている。つまり、総合失調症状態であることが他人に危害を加える可能性があることなのかもしれません。しかし、総合失調症の人がそうであるとは言いません。

目の前のテーブルの上に100円が落ちていて、自分は20円をたまたま持っていた。120円で飲める自動販売機が側にあれば、そのテーブルの100円を盗ってしまうものです。その誘惑に葛藤せず自動的に打ち勝とうとするのは倫理であり、道徳であり、グレートマザーに支配された正義感やら、単なるラベルやレッテルです。

ひとはこのモノコトが起きた瞬間に自己分裂を起こし、なにやら天使と悪魔がささやき、葛藤を引き起こします。自分と天使と悪魔の三つ巴のなかで、その対話の中から、結論を導き出します。時には天使が悪魔に懐柔されたりと言うこともあるでしょう。どちらが天使か悪魔か分からないと言うことも起きるでしょう。

ペイフォワードのようにこのとき100円を盗んだとしても、誰かが100円を必要な時に、気持ち良く提供できる方が良いだろうととりあえずのへりくつをくっつけて、金は天下のまわりものだと、納得し、好きに使ってしまうでしょうね。でも、金額が1000円、100万円と異なればまた別な葛藤が生まれるでしょう。

それが心の地図であり、編集自在な生き方でもあると考えています。問題は見えないままにしてしまうこと。つまり、自動的に無意識的に、いつもの習慣で、行動してしまうことです。これほど、危険なことはないでしょう。

by knazy | 2004-07-01 20:44  

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